熱中症とは
熱中症は高温多湿の環境に、身体が対応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
代表的な症状はめまい、湿疹、頭痛、吐き気、体温の異常な上昇、異常な発汗で、重症化すると死に至ることもある恐ろしい病気です。
夏場の合宿ではついつい休みを取らずに根を詰めて練習しがちですが、水分だけは適切にとり、喉が渇いたと感じる前に給水しましょう。
症状
めまい・湿疹・頭痛・吐気・異常な体温の上昇・異常な発汗で、発汗については汗が出なくなることもあります。
重症になると呼び掛けに反応しなくなったり、まっすぐと歩けなくなることもあります。
軽症から重症まであり、比較的症状の軽いものは熱失神、重いものは熱射病と言われます。
熱失神は脳に血液が回りにくくなるという状態で、主な症状はめまいや冷や汗、湿疹などで、足を頭より高くして涼しい場所で休ませることが回復のカギとなります。
症状は軽いものから重いものまである
大量の汗をかいた結果体内の塩分が不足して手足の筋肉が痙攣をおこすのが熱痙攣です。
熱痙攣は軽くマッサージして1リットルの水に9gの食塩を入れた食塩水を作り、それを飲むと回復へ向かいます。
全身の倦怠感・嘔吐・頭痛を発症するのが熱疲労です。
熱失神に塩分不足を足したような状態で、塩分を含んだ水分を摂取させることと足を頭より高く上げて休むことで回復します。
熱中症でもっとも重いのが「熱射病」です。
体温が異常に高く、意味不明な言動や意識障害がみられる場合は命の危険があるため、すぐさま救急車を呼び、首や脇の下あたりに氷や保冷剤を当てて体温を下げましょう。
予防策
しっかりと水分をとる
基本ですが水分をしっかりととるようにしましょう。
理想は喉が渇いたと感じる前に給水することです。
熱中症になってからでは遅いので喉が渇きそうになったらすぐに申し出ましょう。
また、監督やコーチは給水しやすい環境づくりに努めましょう。
塩分をとる
塩分が体外に出ている状態で水分だけとってはいけません。
塩分の入ったスポーツドリンクや食塩水、梅干しなどを摂取して定期的に塩分を補充するよう心掛けましょう。
炎天下で無理に運動させない
夏の炎天下で運動していれば、どれだけ気を付けていても熱中症になることはあります。
それを防ぐ方法として一番気温が高くなる時間は練習しないというのも一つの有効な手段です。
いずれにしても部員の命を守ることを第一に考えて行動しましょう。
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